2003年7月アーカイブ

2003年7月15日

2012-07-15-硫黄山

5時30分。

前日のような激しい雨は収まったものの、相変わらずスッキリしない朝を迎える。

ホテルを早々に出発し、まだ誰ひとりいない硫黄山を一人で見物。

あちこちから白い蒸気を上げ、朝の低い気温が一層湯気の量を多くさせている。

 

 

 

2012-07-15-コタン温泉露天風呂

屈斜路湖畔に出て、コタン温泉と池の湯を見物する。

この時は、気持ちにゆとりが無かったせいか、場所を確認するにとどめ、入浴はしなかった。

その後のツーリングでは、屈斜路湖に来るたびに入浴するようになってしまった。

 

 

 

2012-07-15-ナイタイ高原

弟子屈から阿寒横断道、足寄を抜け上士幌町に到着。

ナイタイ高原

ここは以前から一度行ってみたかった、ライダーの人気スポットである。

上士幌町が運営している公共牧場としては日本一の広さを誇っている広大な牧場だ。

酪農家より6カ月以上の乳牛を預かり預託育成し、授精、妊娠後分娩間近になって飼い主に還す事を行っている。

広大な牧場の中を頂上のレストハウスに向かって色々なカーブを描いて伸びてく道路を走る気分は最高だ!

特に、晴れた日は空に向かっていくような気分にさせるコーナーも何箇所かあり、これがたまらない!

初めて訪れたこの日は曇り空だったが、それでも牧場の広大さとどんどんと高地に伸びていく道路を走って、本当に感動した。今回撮った写真ではその素晴らしさが伝わらないのが残念だ。

2012-07-16上富良野町日の出公園オートキャンプ場

上士幌町から鹿追、新得を抜けR38で狩勝峠を越え、南富良野に出る。

上富良野日の出公園キャンプ場に到着してテントを張ったのはわかるが、それ以外はどうしていたのか記憶も写真もない。

おそらく、天候もイマイチのため特に寄り道もせず、ややふてくされ気味でここまで来たのだろう。

 

 

 

2003年7月16日

2012-07-16-三段の滝

これと言ったエピソードもライダーと話した記憶もなく、朝早く撤収をして自宅への道を走る。

今回は新しいルートを走る事にした。

富良野市島ノ下から川に沿って走る快適なR135を通り、R452に出る。

途中「三段の滝」公園に立ち寄って見物。

あとは、桂沢湖、三笠市と通り、岩見沢からR234に乗って自宅へ到着。

これで、2003年夏のツーリングは幕を閉じた。

2001年からの3年間、毎回天気には恵まれず、自分の運の悪さを嘆いていた。

さらに、この年は特にライダーとの出会いも少なく、不完全燃焼状態が続いた。

一番休みの撮りやすいこの時期だが、天候も不安定な事も多い。できれば7月末~8月にかけて休みが取れれば一番いいのだが・・・。

いや、休めない人も大勢いる中贅沢も言っていられない、と、自分を諌める。

「来年の夏こそ!」と決意を新たに。。。。

 

 

 

 

 

 

2003年7月14日

今日は、朝から良い天気。気温もぐんぐん上がっている。

・・が、ここ羅臼を出てから分ったのだが、晴れていたのは羅臼周辺だけだったのだ。

2012-07-14-羅臼野営場のライダー

テントと荷物を片づけ、ひな壇になったサイトの上の方にいる若い男女のライダーに声をかける。

2人ともここに10日くらい滞在しているとのこと、男のライダーは独特の雰囲気を醸し出しており、時々どこかの国の長いホルンの様な大きくて長い笛を吹く。

「ボワー、ボワー」低くのんびりした音色が響く。

私もちょっと吹かしてもらった。

男性は指を怪我していたので、持っていたキズバンをあげた。

羅臼を跡にし、次の目的地野付半島のトドワラへ向かう。

羅臼を離れ、峯浜あたりまでくると、空には雲がのしかかり、気温もぐっと下がっている。

 

2012-07-14-野付半島トドワラ

野付半島トドワラ

寒さに震えながら、トドワラの散策路を歩く。

ここは、トド松林が地盤沈降か海水面上昇により、海水の浸食によってトドマツが立ち枯れした湿原だ。

枯れ木がさながら白骨のようにも見え、荒涼とした雰囲気が漂っていた。

 

 

 

2012-07-14-道の駅すわん44ねむろ

道の駅すわん44ねむろ

野付半島からR243を南下し、厚床(あっとこ)を右折し、根室半島方面へ。

ちなみに、厚床から釧路方面へ向かう直線では、良く測定をやっているので、走る時は要注意。

本当は、納沙布岬まで行きたかったのだが、あまりにも寒いので今回は断念した。

 

 

2012-07-14-エスカロップ

エスカロップ

道の駅のレストランで昼食。

根室地方の名物(B級グルメ)、「エスカロップ」なるものを注文する。

(左写真は参考)

バターライスの上に、ポークカツ、上からドミグラソースをかけた物が出てきた。

味の方は、、、う~ん。。庶民的な味かな??

R243を逆戻りし、別海からパイロット国道に入り、中標津経由で弟子屈町に入る。

今回も屈斜路湖畔でキャンプをする予定にしていたが、弟子屈町に入ると雨足がかなり強くなりだした。

とても、これから濡れながらテントを張る気力も体力もない。。ホテルに泊まる決心をする。

2012-07-14-ホテルパークウェイ

ホテル パークウェイ

硫黄山の近く、川湯温泉駅の向かいにあるパークウェイに決めた。

ずぶ濡れになったカッパを着て、玄関に入る。

「早朝発つつもりなので、朝食はいらないのですが、、、」

「では、朝食分1000円引きでよろしいですよ」

快く、向かい入れてくれた。

ホテルの従業員が「よかったら、バイク裏の小屋の中に入れてください。」親切に案内をしてくれた。

2012-07-15-パークウェイの露天風呂

露天風呂

部屋に入り、濡れた荷物を干し、落ち着いたところで露天風呂に入った。

和風の庭園の中を行くと、四角い湯船の露天風呂があった。

大きな岩で簡単に仕切っているだけで、混浴のようだ。

ただし、女性客はいなかったが。。。

 温泉にも入り、体も温まった頃、夕食の時間となった。

だされてきた夕食は、特段豪華でもなく、珍しい物もないが、ひとつひとつ丁寧に作られ味付けも良いし、品数も十分あった。料金の安さらか考えても、良心的で満足のゆく内容だった。

ビールを飲み、料理を食べお中もいっぱいになり、3日ぶりの布団でぐっすりと眠りについた。

  

  

 

 

2003年7月12日

この年の夏も毎回天候に恵まれない道東のツーリングのリベンジを敢行する。

すっかりワンパターン男になってしまっている。

2003-07-12-自宅前を出発

この年の4月に買い換えたZZR400。

これまたワンパターン

違いは初期型のKでなく、97年のN型に変わったところだ。

あらためて見ると、ツーリングの装備も充実していた。

最初の頃は、タンクバックだけで、シートバックも振り分けバックもなく、スポーツ用のドラムバックに大半の荷物を積め、テントはシート横にくくりつけていた。

この頃からようやくツアラーらしくなってきたんだ。

早朝、5時13分 自宅を出発。

 

 2003-07-12-樹海ロードひだか

 これもまたいつものルートを走り、8時前に道の駅「樹海ロード日高」に到着、しばし休憩。

朝出発する時はガスがかかていたが、日高は良く晴れていた。

ライダーは・・・?  時間帯が早すぎるからか、バイクの姿はない。

広い駐車場側にハーレー族が3台いたが、言葉を交わす事もなかった。

 

 

2003-07-12-辻谷商店

日勝峠→鹿追→阿寒横断棟と順調に走り、弟子屈の道の駅「摩周」のすぐ隣にある「辻谷商店」で昼食をとる。

雑貨とスープカレーの店 「辻谷商店

民芸品が並び、ゆっくりとした音楽の流れる独特の雰囲気を持った店だった。

さほど忙しそうにも見えなかったが、注文したカレーが出てくるのに随分時間がかかった。

お味の方は、、まあまあと言ったところか。

 

2003-07-12-神の子池

神の子池

虹別からR885へ進み、養老牛からR150を北上

清里峠を越えて途中から砂利ダートを少し進み「神の子池」を見物。

摩周湖の伏流水が湧き出て出来た池で、青く澄みとても神秘的だ。

2008年にもっとキレイに撮影した写真があるこちら

 

 

 2003-07-12-裏摩周

 裏摩周

神の子池からいま来た道を逆戻りし、清里峠から裏摩周展望台に上る。

これもまた、2001年満足に眺められなかった摩周湖のリベンジで、もしや良く見えるのでは?と思い、行ってみた。

湖自体は霧が晴れて大体見渡せる状態だったが、低い雲がたれこんで摩周岳の頂上は隠れてしまっている。「今回もイマイチだ・・・」

写真を撮ってあげたご夫婦がお返しに写真を撮ってくれた。

今回も開陽台の展望台に立ち寄ったが、またまた天候不順。すぐにそこを跡にして、肌寒い中を羅臼へと急ぐ。

2003-07-12-道の駅 知床・らうす

道の駅 知床・らうすに到着

16時30分 羅臼の道の駅に到着し、休憩を兼ねてちょっと中を覗いてみよう。

海産物の店が入っている側のドアを開けると、ドアの横に座っている男性がいきなり、あんドーナッツを私に差し出した。

「食べなさい」

「ありがとうございます!」その男性の隣に腰掛けいただく。

「なんか、疲れているようだったからね。甘いものが良いんじゃないかと思ってさ。」

ここには鮮魚類や土産物を販売している店が2件入っているが、その内の1件である「舟木商店」の社長だった。

「どこから来たの?」、、などなどと色々話をしている中で「今日はどこに泊るの?」

「熊の湯の横のキャンプ場です」。。。「あ、そう。じゃあこれ酒のつまみにでもしなさい。」

茹でた北海シマエビを袋に詰めて手渡してくれた。

幻の海老「ブドウえび」の刺身を食べただけで、、「何も買わないのにいいんですか?」

「いいよ、今度来た時でも何か買ってってね」

「晩飯外で食べるなら、鰍(かじか)」も良いよ。

後で、すすめられた通り夕食を食べに行った。少々高めの寿司さんだったが、美味しかった。

 2003-07-12-羅臼温泉野営場

知床国立公園羅臼温泉野営場

これが正式名称だ。

キャンプ場の駐車場に到着。

バイクは約10台くらい駐車しているが、どれがライダーのテントなのか?

ライダーの姿はあまり見掛けなかった。

 

 

 

 

 

 

2003-07-12-羅臼温泉野営場のサイト奥

炊事場に近いサイトはほぼテントでいっぱいだったので、サイトの奥の方の草地にテントを張る。

区画されたサイトは平らで良いのだが、地面の土や砂利が露出してテントの底が汚れやすいので、ある意味この方が良かった。

いつものごとく、熊の湯に入浴して後は寝るだけ。

ところが、その内に年配の男女ばかりの登山ツアー客が団体でやって来た。

炊事棟を占領し、そこで宴会をおっぱじめた。

夜中になっても、馬鹿騒ぎは収まらず、酒の酔いとともに一層テンションが高くなる。

大声で歌いだすやら、バカ笑いをするやら。。ひどいもんだ。

誰かが注意したようだが、一向に収まる様子はない。

結局12時近くまで、さんざんバカ騒ぎをし、その辺を散らかしたまま去って行った。

いまの私なら間違いなく怒鳴って注意しただろうが、この時は大人しくじっと耐えていた。

登山愛好家と言えば、自然を大切にし、マナーも良い印象があるが、意外にこう言う輩も多いのだ。

だから、日本の名峰富士山もゴミの山として汚名をつけられてしまうのだ。

自然に触れ合いたいから、そこへ行くのなら、何故その自然を失わせてしまうような行為をするのか?

残念な現実だ。

 

 

 

 

 

 

2003年7月13日

翌朝はさらにスッキリしない天気だった。

でも、ウトロ側はどうだろう?もしかしたら晴れているかも知れないな。。。

羅臼側と斜里側は時にして、天候が完全に真逆のことも多いので、望みをかけての出発だ。

昨年のツーリングで、摩耗したタイヤを履いて散々な目にあい、カムイワッカ湯の滝に行くのを断念したので、そのリベンジだ。

2003-07-13-カムイワッカ湯の滝の入口

 カムイワッカ湯の滝の入口付近

知床五湖の手前で右折し、10数キロの比較的締まった砂利道をすすむ。

途中、2台のバイクが危なっかしくノロノロと走っている。

結構オンロードバイクでもダートを走り慣れている私は、横目で2台をチラ見して楽々と追い抜いていく。

小雨の中、カムイワッカ湯の滝入口に到着。

川の入口で500円でわらじを貸し出している。

普通の靴で川底を歩くのは滑って危険との事だが、ここの川は強酸性の温泉水が流れ込んでいて、水流のあるところには苔や藻などが生えることがなく、あまり滑らない。川から出ている部分の方が滑りやすかった。

それを何となく分っていた私は、わらじは使わず、バックバンドのついたサンダルを履いて、滝壺をめざして川を上る。

途中、3つほど滝になった箇所があり急な岩を登るが、目指すは一番大きな「四の滝」 。

 上流に行くほど、川の水もより温かくなる。

20分~30分程かけて登っていくと、目的地の「四の滝」に到着。

2003-07-13-カムイワッカ四の滝四の滝

 崖の上から滝壺に酸性の温泉水と混じった川水が滝となって流れ落ちている。

滝壺は10メートル四方位の大きさだろうか?天然の湯船になっており、湯加減も丁度よい。

数人の男女が入浴をしているが、次々とやってくる大勢の人は、殆どただの見物客である。

入浴している人たちの中に、若い外人の男女が6名いた。

全員、一糸まとわぬ姿で入浴を楽しんでいる。

私は、海水パンツを用意していたので、履き換えて入浴した。

温泉水が流れ落ちている付近は背丈より深く、立つ事が出来ない。

温泉水をなめて見ると、さすが酸性水だけあって、かなり酸っぱかった。

しばらくすると、外人の男性が崖を登り始めた。危険なので誰かがやめるよう声をかけたが、股間からジャガイモを見せながら、岩のところどころから温泉水が浸み出して濡れている急な崖を登っている。

 と、足を滑らして真っ逆さまに滝壺に落下した!ドッボーン!水しぶきをあげて滝壺にの飲みこまれた。

幸い怪我がなかったので良かったが、登っている時にも上から小石などが落ちてきて、下にいる人にとっても危険だ。

天然の温泉をしっかり堪能して、下流へ戻る。

グループできていた外人の内の女の子が置いて行かれてしまって、一人で危なっかしそうに川を下る。

「友達は何やってるんだろう?」 

あまりにも危なっかしそうなので、崖を降りる時に何度か手を貸してやった。

2003-07-13-kamui-wakka03.jpg

話しかけて見ると、アメリカから来た学生で、友達と旅行をしているそうだ。

私は 無事に降りてこれるか振り返りながら、先頭を降りていたのだが、今度はその女の子が滝の横の崖を降りる時に足を滑らせ、下の川底に転落してしまった!

「Are you all right?」心配して声をかけ近寄った。

女の子は立ちあがって笑みを浮かべていたが、左腕を擦りむいてしまい血が流れている。

おまけに、デジカメも川に落としてしまい。カメラも写真もパーになってしまった。

 駐車場まで戻って、友達と合流できたのを見届け、そこで別れた。

カムイワッカを出て、小雨の知床峠を越え、羅臼に戻って市街地で昼食にラーメンを食べた。

つくづく自分は温泉好きだと思う。

今度は、羅臼市街から約18km、知床半島の行き止まりにある、夏場限定の無料露天風呂「相泊温泉」に向かう。

「北の国から」で使われた「瀬石温泉」をちらっと見物し、さらに少し進んで目的地に到着。

2003-07-13-相泊温泉

相泊温泉

海岸に掘られた湯船の底から温泉水が湧き出し、その上に男女に仕切った簡易の屋根がかけられている。

晴れた日には、根室海峡の向こうに国後島が見えるのだが、生憎この日は小雨混じりの曇り空。鉛色の海と空が見えるだけだった。

熊の湯程ではないが、湯の温度はかなり高めだ。

やがてライダー二人がやってきたので、温泉に浸かりながら色々と話をした。

 

 

 

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