
「よいとまけ」は苫小牧を代表するお菓子と言えます。
テレビの人気番組「秘密のケンミンSHOW!」でも紹介され、日本一食べにくいお菓子としても有名になりました。
「食べにくい」と言っても、決して美味しくないと言う意味からではありません。
ロール状になったカステラの上に、ベトベトのハスカップジャムが塗られ、それをオブラードで包まれており、それが丸ごと1本の状態なので、食べやすいようにナイフで切ろうにも、オブラートが邪魔をするため、うまく切れないやら、手がベタベタになるやら、確かに食べにくいお菓子です。
でも、実際食べてみるとその人気の秘密が理解できるはずです。
ジャムを挟んでロールしたカステラの甘みと、表面にコーティングされたハスカップジャムのさわやかな甘酸っぱさが絶妙!
ですから、食べにくい、、、けど美味しい
そんなアンバランスが人気の秘密かもしれません。
「よいとまけ」の名の由来
明治時代末、王子製紙が苫小牧に工場を建設し、町には紙の原料となる丸太を工場で上げ下ろす作業の掛け声が朝から晩まで響いていたそうです。
その掛け声が「よいとォまいたァ、よいとォまいたァ」と聞こえたそうで、そこからこの名をつけられました。
この「よいとまけ」は昭和28年に当時の三代目当主、初代社長の小林正俊さんが大変な苦労を積み重ね発売された非常に伝統のあるお菓子です。
当時、苫小牧勇払原野に自生していたハスカップの実をなんとかお菓子に出来ないか試行錯誤を重ねた結果、ハスカップの実をジャムにすることで生まれました。
ジャムの原料に使われている、ハスカップは日本国内では苫小牧の勇払原野にしか自生しない貴重な植物でした。
しかし、勇払原野は昭和37年ころから、臨海工業地の整地が行われだし猛烈なスピードで姿を変え始めました。やがて、ハスカップの原野はコンクリートの下に埋まり、ついに群生が消えてしまいました。
そこで、ハスカップを栽培することに踏み切り、美唄に道立農業試験場 の協力を得て栽培を始め、現在では美唄市農協から安定供給を受けるまでになり、この伝統のお菓子の販売を続けることが出来ているそうです。
ハスカップの果実は「不老長寿の秘薬」ともいわれていたくらいで、ビタミンCやアントシアニン、カルシウムなどが豊富に含まれています。
食べにくい事が評判の三星のよいとまけ ですが、今は最初から食べやすく
カットされたものもあり、逆に丸ごと1本状態は復刻版とされています。


