ホテル養老牛

ホテル養老牛

中標津の広大な牧場地帯から標津岳に向けて林道を抜けた場所の渓流沿いに3軒の温泉宿、養老牛温泉がある。

養老牛温泉は大正3年西村武重氏によって発見され、昭和に入り開拓が進むにつれて湯治に訪れる利用者が増えて行った。

ホテル養老牛は開業1930年(昭和3年)と80年以上の歴史を持ち、3軒の宿の中でも最も古くから開業している。

源泉は湯量が多く温度も80度以上あるため、温度調節のため地下水をくみ上げ加水しているものの、源泉かけ流しの温泉ではる。

周囲は静かで深い森に囲われており、時折り野生動物の姿を見る事ができる。

ここからさらに清里峠に出る道へ進むと、途中渓流沿いにある無料の露天風呂からまつの湯に行く事ができる。

 

2019年(令和元年)6月で閉館

 

施設名称 ホテル養老牛
所在地 標津郡中標津町字養老牛519番地
電話/FAX (0153)-78-2224
公式HP http://youroushi.com/
泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物硫酸塩泉
効能 高血圧、動脈硬化、関節痛、くじき、五十肩、筋肉痛、神経痛、慢性消化器病未調査
内風呂 男女各1  家族風呂
露天風呂 男女各1
混浴
日帰り入浴
入浴料金 大人500円、小学生300円
入浴時間(日帰) 午前10:00~午後9:00 -
定休日 未調査
宿泊 有未調査
宿泊料金 3,703円~
休憩施設 ロビー利用
食堂・レストラン
コインロッカー
ドライヤー
シャンプー
石鹸/ボディーソープ
売店
自動販売機
その他
        

内風呂

ホテル養老牛の内風呂

ホテル養老牛の内風呂 小

タイルで囲われた内風呂には大小2つの浴槽がある。

湯はきれいに透き通った無色透明の湯だ。

 

露天風呂

ホテル養老牛の露天風呂

内風呂の横のドアを開けるとすぐに露天風呂に出る事ができる。

浴槽は石で囲って造られており小ぢんまりとしていた。

目の前にはモシベツ川だろうか?手を伸すと届くくらいに渓流が流れている。

気温の低い冬は湯温も下がるため、加水する量も少なく、それだけより源泉に近い温泉を楽しむ事ができるようだ。

ホテル養老牛の露天風呂から見える橋

男性の露天風呂からは川に掛けられた橋が見えるが、通行する人はかなり少なそうだし、まあ、あまり気にする人もいないだろう。

 

ロビー

ホテル養老牛のロビー

日帰り入浴客用の休憩所は設けられていないようで、おそらくロビーを利用して休憩するのだろう。

 

私のエピソード

私は2013年の夏、ツーリングの途中ここの日帰り入浴を利用したのだが、その時の事を少し紹介させてもらう。

西春別方面から走ってきて正午過ぎになり、本当は同じ養老牛にある「湯宿だいいち」で食事をした後そのままそこで入浴する予定だった。

湯宿だいいちの日帰り入浴は13:00からと知っていたので、その前に食事をしようとしたのだ。

ところが、その日は宿泊客が多くて忙しいのか、食事をする事も断られてしまった。

この周辺には他に食事ができるところも何もない。コンビニまででさえここから15kmも離れている。

暑さと空腹で具合が悪くなってきた。「早く何かを口にしなければ・・・」

湯宿だいいちに少し恨めしい感情をいだきつつ、「ホテル養老牛」の玄関を上がる。

最初応対に出てきた若い男性に「昼食はやっておりません」と断られてしまったが、ここは本来昼食はやっていないようなので仕方がない。

困り果てて途方に暮れていると、その様子を見るにみかねて女性が声をかけてくれた。

「親子丼かおそばくらいなら作れますよ。」

「ありがたい!」おそばを作ってもらいロビーで食事をした後、温泉に入る事が出来たのだ。

温泉の温かさと人の心の温かさにすっかり満足してホテルを後にした。

おそばも本当に美味しかったですよ!

本当にありがとうございました。

またいつか利用させていただきます。

 

               

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