大雪山国立公園の西麓、日本の滝百選に選ばれた「羽衣の滝」でも知られた柱状節理の深い渓谷の奥にある温泉。
2015年の大雨の影響で、一時通行止めになってしまったり、また、この地の重要な観光名所である「羽衣の滝」への散策路は現在も通行止めのままで復旧の見通しが立っていない。その影響が大きかったのか、かつては4件あった温泉宿も現在は2件となってしまっている。
天人閣は明治30年、旭川で旅館経営をしていた松山多米蔵がアイヌの方に案内されて温泉の湧出と羽衣の滝を発見したのが始まりとなっている。
明治33年(1900年)に旅館が立てられ(現在の天人閣)、この温泉地を松山温泉として開湯したが、昭和12年(1937年)に天人峡温泉とした。
天人閣の温泉は、当然のことながら源泉100%かけ流しの湯。
空気に触れる事によって温泉成分の劣化がないよう、地下からパイプを通して直接大浴場にお湯を入れるようにしており、加水や沸かしも一切行っていない、まさにこだわりの温泉だ。