2017年8月14日
午前3時、テントの中で天気予報を確認。
昨日までの予報では14日からの根室・釧路地方のは曇りの予報だった。
ところが、今朝になると全滅に変わっている。
15日、16日もダメだ!
曇り程度だったら、色々行きたい場所もあったのだが・・・・。
先に希望があるなら良いが、これでは今日一日ここでテントの中でじっとしていてもしょうがない。
「もういい!帰ろう!」
5日間フルにツーリングを楽しむつもりで来たが、一気にモチベーションが失せてしまった。
さっさと食事を済ませ、雨の中撤収作業にかかる。
隣に駐車している尾張ナンバーのライダー。
夕べもこのキャンプ場の利用について色々とたずねられた、若いライダーだった。
愛車はカワサキのエリミネーター250。
彼も移動して道北方面に行くらしいが、さすがに今晩はテントを張る気にはならないと言っていた。
今回が初めての北海道ツーリングだそうだ。
連日雨にやられているが、「それでも楽しいです!」と、笑顔で話していた!
初めての北海道ならそうなのかも知れないな。
帰路
キャンプ場を出てからもずっとこんな雨模様。
途中開陽台に立ち寄ってトイレ休憩。
はなっから眺めを期待していた訳ではないので、一応写真も撮ったがUPする程のものではないので止めておく。
雨の降り続く中、阿寒横断道を越えて足寄町手前あたりでようやく雨が止んだ。
小腹が空いたので道の駅あしょろの隣にある旧足寄駅舎を保存利用した食堂でうどんを食べる。
足寄は通り過ぎる事が多かったが、いつの間にかこんな風になっていたんだ。
シンプルに肉うどんを注文したが、これがかなり美味しかった!
出会い
士幌町のGSで給油していると、数台のバイクが通り過ぎて行った。
皆手を振っているが、特に先頭近くの赤いCB400 SUPER BOLDORのライダーが思いっきり手を振っている。
どうやら女性らしい。
追いかけてた訳ではないが、ガソリンを入れた後、走り続けている内に瓜幕あたりで追い付いた。
道外ライダーばかりかと思っていたが、ナンバーを見ると、釧路、帯広、千葉、四国のどこか(?)、室蘭 と道内ライダーが半分以上さった。
信号待ちをしていると、やはり先ほどのCB400のライダーが振りむいて手を振っている。
休憩のためか鹿追の道の駅に皆入って行ったので、自分も興味本意で一緒に道の駅の駐車場に入って行く。
バイクを停めると、すぐに一番後ろを走っていた室蘭ナンバーの女の子が駆け寄ってきた。
HONDA スティード400のその子は免許を取得してまだ4ヶ月くらいだそうだ。
少し話をして、グループの人達に挨拶をする。
「すみません。興味がわいたのでついて来てしまいました!」
皆さん快く受け入れてくれた。
Twitterで知り合った仲間らしく、初めての顔をあわす人もいるらしい。
千葉から来た2人のライダーは、北海道は初めてらしい。
道の駅の外に露店が出ていたので、一緒に豚丼やそば等を食べる。
釧路のご夫婦ライダー(NC750とCB400SB)と四国のNinja1000のライダーはここで分かれ留萌方面に行くと言っていた。
千葉ライダーの二人は苫小牧で今日の夜フェリーで帰る。
室蘭ナンバーの女の子は自宅へ帰る。
帯広のXanthusライダーは何となく途中までついてくるそうだ。
土地感の無い千葉ライダーと初ロングツーリングである室蘭ナンバーの女の子は土地勘がない。
せっかくなのでフェリー乗り場まで道案内する事に決めた。
「まあ、これも何かのご縁でしょ。」
分散する前に皆で記念写真
スティード400のOちゃん。
四国のNinja1000に跨らせてもらっています。
釧路のCB400SBのKJさん、お別れする前に9月2日に白老で開催されるバイクJIN祭りにも来ると言っていた。
留萌方面に向かったKJさん達と鹿追で分かれ、KJさんに千葉ライダーの道案内を託された自分を含め5台で十勝清水ICから占冠ICまで道東道を走る。
さすがにお盆の真っただ中。渋滞の一歩手前くらい交通量が多い。
免許取り立てのOちゃんだが、度胸が良いというか走りっぷりが良いと言うか・・・。
でも、まだ経験が浅いからか、ヒヤッとさせられる事が度々あった。
事故だけは起こさないように。。
別れ
道東道をおりて占冠の道の駅で休憩
帯広のXanthusライダーとはここでお別れ。
時計はすでに午後3時を回っていた。
今回のような予定外の事がなかったら、午後4時前には自宅に着いていただろう。
この調子なら午後7時近くになりそうだが、これも良い思い出だ。
8年前、上士幌で出会い仲良くなったライダー2人も、今回のように千葉から来て北海道は初めてのツーリングだった。
その時も上富良野から苫小牧のフェリーターミナルまで道案内をし、見送りをした思い出がある。
3人で土砂降りの雨の中を苫小牧目指して必死に走った懐かしい記憶が蘇る。
今回は土砂降りとまでは行かないが、途中雨に当たった。
Oちゃん、途中でレインジャケットを脱いでしまっていたので着るように促したが、そのまま走るとの事。
これまた、元気が良い。
午後5時40分 フェリーターミナルに到着
ターミナルで一時二人を見失ってしまったが、何とか見つけた。
最後に分かれの挨拶が出来て良かった。
「今度はゆっくり一緒に走りましょう!」
そんな挨拶を交わしたあと、二人はフェリーに乗り込んで行った。
Oちゃんも苫小牧の知り合いの所に寄ってから帰るとの事で、苫小牧市内でお別れ。
午後6時も過ぎ、自宅に近づくにつれ、どんどん暗くなってきた。
ここで異変に気付く。
道がどうも暗い?
ロービームが切れてしまっていたのだ。
ハイビームにすれば明るいが、対向車が来ると幻惑させてしまうので迷惑をかけてしまう。
自宅まではあと僅かなので、車幅灯のみとハイビームを使い分けて何とか無事に帰宅。
夏のメインイベントであるはずの4泊5日の予定のツーリングが台風と雨の野郎のお陰で1泊2日1060km雨の中の往復の苦行の旅となってしまった。
20年ツーリングをしている中で最悪のツーリングかも知れない。
が、しかし。
最後に少しだけ楽しい思い出が出来た。
思わぬ出会いがあった。
「また逢いましょう!」と言葉を交わす。
でも、現実としては2度と会う事がないのかも知れない。
どちらかと言えばその方が確立としては高いかも知れない。
自分から人を誘うタイプではないので、特にそんな気がする。
しかし、ほんの一時でも同じバイク乗り同士、楽しい時間を過ごせたのは嬉しい事だ。
皆、事故なくいつまでも楽しく風を感じながら走り続けて欲しいと願う。
END