宗谷岬へ
函岳山頂から下り、先ほどの加須美峠の分岐点から歌登方向へ進む。
ここからも舗装されているR120大曲付近まで15キロ以上はダートが続く。
まさに、道北を代表するスーパー林道と言う感じだ。
加須美峠の分岐から少し入ると、これまでとは違って一気に道幅も狭く、荒れたダートが続く。
(暫く写真を撮る余裕もない)
暫く行くと周囲が拓けた山中に出た。
明るく景色の良いところで休憩。
さすがに50Km近くダートを走り続けてきたので、疲れが出始めている。
漸くダートから解放され、舗装されたR120を歌登町に向かって北上する。
緩やかなカーブの連続する道路の周辺は、山中の牧場の景色が続いていた。
歌登町の中心部でノリカラ君ガソリンを入れようとしたが、スタンドは全て定休日だった。
「日曜日、この辺のスタンドは全部休みですよ。」、コンビニの駐車場で我々の話を聞いていた女性が教えてくれた。
海沿いのGSまでは、ここから14kmの距離。ガス欠の心配もないので、そこまで走って給油。
オホーツク海に抜けて、時間は午前10時30分。まだまだ時間はたっぷりある。
「宗谷岬まで行っちゃおうか!」
意見が一致したところで、更に海岸線を北上。
ウスベタイ千畳岩
ちょっと寄り道して、ウスベタイ千畳岩
岸壁に上が平らになった岩が畳千枚程?の広さで、岩礁のようになってあった。
海岸の手前は、広々とした無料のキャンプ場になっている。
さらに北へ。
オホーツク海に沿って風力発電の風車が並んでいた。
クッチャロ湖
さらに寄り道をして浜頓別町のクッチャロ湖へ
ノリカラ君が何故かここのトイレで流れているBGMが気になったらしい。
クッチャロ湖は白鳥の飛来地としても有名で、ラムサール条約の指定地にもなっている。
ここのトイレでは白鳥の湖のBGMとともに、クッチャロ湖とラムサール条約の説明が延々と繰り返し流れている。
2011年の6月のツーリングで、たったひとりキャンプをしていた時もBGMが頭から離れなかったのを思い出した。
エサヌカ原生花園の直線道路も浜頓別市街地からはすぐ近くなので、通りたかったのだが入り口をハッキリ憶えていない。
迷って無駄に時間をロスする訳にはいかないので、今回は断念する事にした。
最北端到着
12時20分 宗谷岬到着
この時期にここに来るのは初めてだが、3連休の中日と好天に恵まれた事もあってか、観光客もライダーの数も多かった。
ただし、夏場と違い道内ライダーの比率がぐんと高くなっている。
食堂最北端の「最北端ラーメン」(1,300円)を昼食に。
まるで道外ライダーのように、観光客目当てのメニューを選ぶ。
いかにもそれっぽく海鮮がラーメンの上にトッピングされて出てきた。
スープは中々美味しいが、カニはまあそのままでも良いと思うが、帆立もエビもボイルしただけで、全く味付けされていなかった。
宗谷丘陵の白い道
以前から一度は行ってみたかった「白い道」を探して宗谷丘陵へ。
ネットで調べながら見当をつけ目印を探す。
普段は方向音痴のスガ君、今回は中々目ざとい。
うまく、目印を見つけてくれた。
「白い道」とは帆立の貝殻が敷き詰められたダートで、稚内宗谷丘陵フットパスコースになっている。
途中真っすぐに延びた白い道が青い海に吸い込まれて行くように延びている風景が見られた。
白い道から稚内市街地方向の眺め
頂上は雲がかかっているが、利尻島が見えた。
うまく説明できないが、目印は丸山レーダーサイト方向に向かう道を進んでいくか、海沿いの郵便局「宗谷局」の裏から上がっていけばすぐに白い道に辿りつくはずだ。
この辺 ↑ あたりから入って行った方が分かりやすいと思う。
さらに宗谷丘陵を散策。風力発電風車の建ち並ぶ一帯まで足を延ばす。
宗谷丘陵をしっかりと堪能したところで、稚内市街からR40、豊富バイパスを通って一気に美深に戻ってくる。
午後3時をまわって気温も一気に下がって来た。
私のパンツでさえ太ももあたりが冷たく感じているのに、ノリカラ君はメッシュパンツだ。
途中で停まってカッパの下をはかした方が良かったのだろうが、つい一気に走り通してしまった。
キャンプ場に着くと一気に疲労が出てきた。
60キロ以上もスーパー林道を走り、低温の中を400キロも走って来たのだから無理もない。
自炊する余裕は全くない。
今夜も向かいの温泉で夕食を食べることにした。
美深温泉内のレストランは満席状態で、30分程ロビーで待ってから夕食にありつく。
夏のひまわりでも、秋の紅葉でもないこの時期、特に見どころがあるようにも思えないのだが、若いカップルから年配者まで、何故か温泉は宿泊客で一杯だった。
テントに戻り、持ってきたコンパクトグリルに僅かな炭を入れて暖をとる。
ノリカラ君は疲労の絶頂ですぐに結露たっぷりテントに潜り込んだ
私は疲れているとはいえ、まだ体力は残っていたので、炭火の前でビールを飲みながらゆっくりと時間を過ごす。
2013年9月23日
ノリカラ君、今日は午後から出勤だそうだ。
未明から撤収を始め午前6時、ひと足先に室蘭へ帰って行った。
出勤時間に間に合うように、美深から室蘭まで、高速道路にのって一気に帰るようだ。
高額な高速料金がイタイ。。
私はと言えば、今日も休暇なので夕方までに帰れば良いので、あわてる事はない。
かと言って、下道を走って350キロはそれなりに時間がかかるので、あまりのんびりもしていられない。
ゴミの分別作業
まずはこれまで飲み食いして出たゴミの分別だ。
管理棟で買った「ゴミ袋セット(160円)」の6種類のポリ袋に丁寧に仕分けをしなければならない。
■一般ゴミ:衣類、日用品、アルミホイル、貝殻、骨、ガラス類、カニの甲羅、トウモロコシの皮、等
■プラスチック類:レジ袋、ラップ類、発泡スチロール、チューブ類、カップ類、ボトル類、等
■紙類ごみ:ジュースの紙パック、紙袋、ティッシュの箱、パンフレット、お菓子の箱、包装紙、等
■空き缶類
■ビン・ペットボトル :キャップはプラスチック類へ
■炭化ゴミ:生ゴミ、ちり紙、つまようじ、割り箸、煙草の吸殻、犬のフン、衛生ゴミ、紙皿など
袋に仕分けするゴミだけでもざっとこんな感じである。。。。
さらに、それらに色々と条件が課せられていた。
室蘭市より遥かに細かい。
一人で黙々と分別作業を行っていると、面倒というよりも何故かハマッてしまった。
ゴミの分別と撤収の準備をある程度済ませ、キャンプ場内をぐるっと周ってみる。
今回新たに発見したのは、管理棟の裏側にコインランドリーと氷の自販機が設置されている事だ。
キューブ氷があるのは、特に夏場のキャンプだと非常にありがたいな。
ただし、以前はあったビールの自販機は今はなく、ジュースやコーヒーなどの清涼飲料水だけになってしまっていた。
場内を歩き回っていると一人の男性が声を掛けてきた。
群馬県から車中泊で来ている初老の男性だった。
話を聞くと、自宅には現在もBMWをはじめ数台のバイクを所有しているらしく、これまでもかなりの台数のバイクを乗ってきたようである。
これまで跨ってきたバイクの話、バイクに対する思いなどを熱く語り始めた。
午前8時40分、室蘭へ向けて出発。
往路とほぼ同じルートで先ずは朱鞠内湖で写真撮影
貯水量が多い時はこのダムも幾らか見栄えはするようだ。
天気も良く信号も殆どない快適ルートだが、かなり寒い。
ジャケットの上からカッパを着こんで丁度良いくらいだ。
道の駅 田園の里うりゅう
施設内のレストラン 味工房サルルンで昼食
地元周辺の野菜や雨竜町産の米「ほしのゆめ」を食材に使っったメニュー中心の和食レストラン。
「竜の釜」という釜で炊き上げた釜飯が一番人気のようだが、今回はかつ丼とそばのセットを注文したが、味は文句なしに旨かった。
正午少し前に入店したので直ぐに座る事が出来たが、ピーク時間には満席で順番待ちになるようだ。
午後3時40分 無事帰宅。
今回のツーリング、雨に当たることもなく特に宗谷岬では快晴の下景色を堪能する事が出来た。
ただ、第一の目標である函岳頂上からの眺めは残念な結果に終わってしまった。
来年もう再度挑戦することと、夏のひまわり畑をノリカラ君にみせてあげようと思う。
今回の走行距離、1184キロ。
END