2015年8月10日
屈斜路湖の上空にはところどころ薄い雲がかかっているくらいの穏やかな朝を迎えた。
右隣の名古屋から来た若いライダーは朝早く荷物をまとめて移動していった。
彼は名古屋にある工場に勤務しており、大型に乗り換えたばかり。
北海道に来るのも初めてと言っていた。
旅程は5~6日くらい。やはり自分と同じく普通のサラリーマンだと長期に休みを取るのは中々難しい。
フェリーの往復を差し引くと3日~4日というライダーを多くみかける。
だんだんと日差しが強くなってきた。
津別峠に行ってみよう。
昨年の8月にもジェベルで展望台まで行ってみたのだが、天気がいまひとつだった。
雲海の中に浮かぶ中島。なんてのを期待して行ってみる。
あ~。。。今回もダメだな。
それでも奇跡的に霧が晴れるかも知れないと思い、30分くらいまったが一向に良くなる気配はなかった。
津別峠はあきらめて、裏摩周方面へ向かう。
お決まりのように、和琴の一帯を離れ弟子屈の市街あたりから雨が降ってきた。と言うよりずっと降っていたのだろう。
虹別付近で雨具フル装備にして、再出発。
養老牛から裏摩周展望台入口を過ぎたあたりから雨が上がり、清里町付近から青空が見え出した。
良かった!
これから向かう先は、新規開拓の意味で今回のツーリングの大事な目標だったのだ。
清里町緑の駅 (緑色はしてないけど)
目的地の場所がイマイチハッキリわからないので、現地の人に訊ねてみよう。
駅の中に若い男性が一人、列車を待っている様子。
作業服を着て、ヘルメットを持っている。どうらや現地の人ではなかったようだが、それでも声をかけて見た。
「サクラの滝ってどこにあるか知らない?」
名前を聞いた事があるくらいではっきりとは知らなかったようだが、親切にスマホで調べてくれた。
それなら、最初から自分でも調べられたのだが。ちょっと申し訳ない気持ち。
大体の距離感はつかめた。
走って行くと、、ちゃんと案内看板があるではないか。
心配して損したな。
案内看板を頼りに進んでいくと、なんの迷いもなく目的地に無事到着。
結構有名になっているようだ。
ちゃんと駐車場や簡易トイレも設置されており、マイカーも頻繁に入ってくる。
駐車場からほんの少しだけ歩くと、目の前に滝が見えた。
おお!大きなサクラマスが引っ切り無しに滝を登ろうとしてジャンプしている。
ここでは、6月~8月にかけてサクラマスが滝を登る様子を見ることが出来る、景勝地だそうだ。
「景勝地のため、釣りは厳禁」と看板が立てられていた。
何回となく道東ツーリングをしているが、昨年のツーリングで知り合ったライダーに教えて貰うまで、こんな場所があるのを知らなかった。
「自分もまだまだ・・・」
来た道を引き返し、裏摩周展望台へ。
今回は神の子池はパス。天気の良い時に何度も来ているし、途中のダートも雨の後でバイクが汚れてしまう。
展望台からの摩周湖も霧がかかって殆ど湖面は見えなかった。
何となく養老牛のからまつの湯へ。
入ろうかと思ったが、帰りが遅くなると雨が強くなりそうだったので、やめてキャンプ場へと急ぐ。
弟子屈のスーパーで食料の買い出しを済ませ、午後3時にキャンプ場に戻ってきた。
テントの中に入った途端に雨が激しく降ってきた。まさに間一髪!
大き目のタープを張っておいて良かった!
多少荷物にはなるが、こんな雨の日はタープがあると無いとでは、快適さに雲泥の差がある。
激しい雨の中、何人ものライダーがずぶ濡れになりながら入場してきた。
札幌から来た3人の若者も少しでも雨をしのぐため、木の下で必死にテントを設営している。
ヤマハ FZ1 FAZERのライダーは、まずタープを先に張ろうとしている。
中々手慣れているようだ。
ただ、ハンマーを持ってきていないので、和琴の石混じりの硬い地面に小石を使ってのペグを打ち込みには苦労しているようだ。
見るに見かねて自分の持ってきたハンマーを貸してあげた。
やがて彼がやってきてハンマーを壊してしまったと、申し訳なさそうに言ってきた。
元々、テントに付属している粗末なハンマーだったので、何度も売っている内にヘッドが変形してしまって、ついには取れてしまったのだ。
「後で買って返します」と言っていたが、
「どうせすぐ壊れる程度の代物だったし、次の移動先は上士幌なので使わなくで済むから気にしないでいいよ。」と伝える。
羅臼で美味しそうなホッケを見たせいか、肉中心に飽きたせいか。
魚が食べたくなって、シマホッケを買って焼いて食べる。
シマホッケなら脂もあって、あまりはずれがない。と思ったのだが、、、なんじゃこりゃ?
焼いても全然脂がなくて、カスカス!! (ー○ー)=3
暗くなってからいつものように露天風呂に浸かる。
やがて、女性が一人入ってきた。
暗いので良くわからないが、声は若いが結構なおばさんのようだ。
北見から車で一人でやってきているそうだ。
缶ビールを飲みながらのんびりと入浴していた。
4日目につづく
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