2015年8月9日
昨夜は早くに寝てしまったので、今朝はスッキリと目覚めた、と言うか早く目覚め過ぎた。
早めに撤収して移動するつもりで朝7時には準備が完了していたが、昨夜ギターを弾いていたハーレーのライダーも隣の青年は自分よりも更に早かった。
ハーレーのライダーは笑顔で手を振ってキャンプ場を去って行った。
7時20分、自分もキャンプ場を出て一旦斜里方向へ
せっかくここまで来たのでチラッとオシンコシンの滝を見物して、再びウトロ方向に戻る。
オロンコ岩
これまで何度も知床(ウトロ)に来ているが、ここオロンコ岩に登った事はなかったので、今年こそここに来ようと決めていた。
ウトロの漁港にデンと構えているこの岩の高さ60メートル。アイヌ語で「そこに座っている岩」と言う意味らしい。
岩の頂上までの急な階段をひたすら登る。
体力的にはそれ程辛くはなかったが、蒸し暑さもあってどっと汗が流れて来た。
オロンコ岩の頂上からの眺め
天気が良ければ知床連山や海ももっときれいみ見えたのだろう。
手前に見える岩の裏手にはゴジラに似た岩「ゴジラ岩」があるのだが、ここからはただの尖った岩しか見えない。
知床峠を越える前に岩尾別温泉へ
この道でヒグマを見た、と言う話を良く聞くが、幸か不幸か自分はこれまで一度も遭遇したことはない。
三段の湯
ホテル地の涯の駐車場となりにある無料の温泉
以前入浴したことはあるが、今回は久しぶりに様子を見に来ただけだ。
男性が一人湯船に浸かっていた。
「今日はぬるいですね」と言っていたが、自分の記憶では「こんなもんだろう」と感じていた。
男性に断りを入れて写真を撮ってその場を跡にする。
まずは知床峠を越えて羅臼側に出よう。
峠の頂上に近づくにつれて空の青さが濃くなってきた。
前にも写真を載せた事はあるけど、この景色は絵になるな。
天気予報ではあまり良くない予報になっていたので、今日も頂上は雲の中かな?と思っていたが、意外に晴れている。
羅臼からひたすら南下し、厚床を左折。
道の駅スワン44ねむろを通過し根室市街へ向かう。
根室市内のレストランどりあんで昼食
根室地方のご当地グルメであるエスカロップが人気の店との事
店内は満席状態だったが、ちょうどカウンター席がひとつタイミング良く空いたので待たずに座ることが出来た。
エスカロップ
バターライスの上にカツを載せた料理
2004年だからもう11年前になるか。スワン44ねむろで一度エスカロップを食べたことがあった。
記憶ではそこで食べた物のほうがボリュームがあり、カツやサラダの他にも色々添えられていた気がするが、味はこの店の方がさっぱりと食べやすく、美味しかった。
11年前に来た時も曇り空だったが、その時よりはいくらかましな天気だ。
あの時、ここまで来る道で前を牧草を積んだトラックに阻まれ続け、荷台から飛んでき牧草の屑がベタベタとヘルメットやジャケットにこびり着いたのを思い出す。
岬の灯台で珍しく自撮りで記念撮影
今回も水晶島がボンヤリと見えた。
カメラのズームを最大にしファインダーを覗くと、遠く水晶島の沿岸には朽ち果てた灯台の跡が海面から姿を出している。
※訂正 実際は水晶縞よりもずっと納沙布岬側に近いらしい。
貝殻島灯台(1937年日本が建設) 現在はロシア領とされている。
まるで墓標のように立って、恨めしそうにこちらを見ている気がする。
駐車場に戻るとVersysが1台やって来た。
ただでさえ滅多に見かける事のないVersysが隣に駐車するなんて何て言う偶然だろうか。
乗っていたライダーと話すと、初期型だと言っていた。
納沙布岬を跡にし、霧多布、厚岸と北太平洋シーサイドラインを走る。
天気が良ければこのルートも眺めがよく綺麗で快適な道なのだが、生憎の鉛色の空の下では景観を楽しむ気にもならず、ひたすら厚岸まで走り抜ける。
シーサイドラインの樹海ロードを出て厚岸町市街地の手前の厚岸海産で自宅に生ガキを発送してもらう。
厚岸に来た時は決まってここから自宅にカキを発送しており、今回ここまで来たのもそれが目的にあったためだ。
厚岸から道々14号線を通り、標茶~弟子屈へと向かう。
ここの道も楽しみにしていたのだが、全くもって残念だ。
今日のキャンプ予定地は和琴湖畔キャンプ場。
夕方に雨が降る恐れがあるおので、先を急ぐ。
午後4時半、キャンプ場に到着。
この時期のキャンプ場は非常に混み合うので、バイク専用エリアにテントを張るよう指示されるのだが、今回は既にテントを張る隙間もないくらいになっており、ファミリー層側の場所を案内される。
自分にとってはかえってその方が好都合なのだ。
どうもバイク専用サイトは好きになれない。
スペースが狭い上に下が草地ではなく砂利なのでペグもしっかり打ちこめない。
それだけならまだしも、同じバイク乗りであるが、どうにもそこにいる大半の利用者の雰囲気が好きになれない。
いかにも自分はバイクやキャンプツーリングの達人であるかのような振る舞いと会話の内容。
何度も北海道に来ているので顔見知りも多いのだろうが、やたら周囲のライダーに自慢げに語っている者をちらほら見かける。
趣味に徹しているのは分かるが、そういう人種と接するとどうにも疲れてしまうのだ。
勿論そうではないライダーも多くテントを張っている事は言うまでもないが。
多くのライダーと親しくするのは決して嫌いじゃないが、最終的にはマイペースが一番であると、ここ最近はつくづく感じるようになった。
こんな事を書くとこの記事を読んでくれている人たちに反感を買ってしまうかもしれないが、正直そんなことも気にしなくなってきた。
このサイトもあくまで自分の世界なのだ。
やがて、キャンプ場の利用料を徴収に管理人さんがやってきた。
テント400円にタープ400円で800円だと言っている。
「タープ代要るの?テントの上に張っているので場所もそんなに占有してないのに?」
これまでタープの利用料を取られた事がないので、ささやかな抵抗を試みる。
大きなタープだし、今日は混み合っているのでいつものように目をつぶる訳にはいかないそうだ。
それでもタープの分は半額にしてくれた。
隣に原付スクーターの男性がテントを張った。
すでにあちこち廻って来たそうだが和琴は初めてらしい。
近くに無料の露天風呂があることも知らなかったので教えてあげた。
3日目につづく
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