2003年7月12日
この年の夏も毎回天候に恵まれない道東のツーリングのリベンジを敢行する。
すっかりワンパターン男になってしまっている。
この年の4月に買い換えたZZR400。
これまたワンパターン
違いは初期型のKでなく、97年のN型に変わったところだ。
あらためて見ると、ツーリングの装備も充実していた。
最初の頃は、タンクバックだけで、シートバックも振り分けバックもなく、スポーツ用のドラムバックに大半の荷物を積め、テントはシート横にくくりつけていた。
この頃からようやくツアラーらしくなってきたんだ。
早朝、5時13分 自宅を出発。
これもまたいつものルートを走り、8時前に道の駅「樹海ロード日高」に到着、しばし休憩。
朝出発する時はガスがかかていたが、日高は良く晴れていた。
ライダーは・・・? 時間帯が早すぎるからか、バイクの姿はない。
広い駐車場側にハーレー族が3台いたが、言葉を交わす事もなかった。
日勝峠→鹿追→阿寒横断棟と順調に走り、弟子屈の道の駅「摩周」のすぐ隣にある「辻谷商店」で昼食をとる。
雑貨とスープカレーの店 「辻谷商店」
民芸品が並び、ゆっくりとした音楽の流れる独特の雰囲気を持った店だった。
さほど忙しそうにも見えなかったが、注文したカレーが出てくるのに随分時間がかかった。
お味の方は、、まあまあと言ったところか。
神の子池
虹別からR885へ進み、養老牛からR150を北上
清里峠を越えて途中から砂利ダートを少し進み「神の子池」を見物。
摩周湖の伏流水が湧き出て出来た池で、青く澄みとても神秘的だ。
2008年にもっとキレイに撮影した写真があるこちら
裏摩周
神の子池からいま来た道を逆戻りし、清里峠から裏摩周展望台に上る。
これもまた、2001年満足に眺められなかった摩周湖のリベンジで、もしや良く見えるのでは?と思い、行ってみた。
湖自体は霧が晴れて大体見渡せる状態だったが、低い雲がたれこんで摩周岳の頂上は隠れてしまっている。「今回もイマイチだ・・・」
写真を撮ってあげたご夫婦がお返しに写真を撮ってくれた。
今回も開陽台の展望台に立ち寄ったが、またまた天候不順。すぐにそこを跡にして、肌寒い中を羅臼へと急ぐ。
道の駅 知床・らうすに到着
16時30分 羅臼の道の駅に到着し、休憩を兼ねてちょっと中を覗いてみよう。
海産物の店が入っている側のドアを開けると、ドアの横に座っている男性がいきなり、あんドーナッツを私に差し出した。
「食べなさい」
「ありがとうございます!」その男性の隣に腰掛けいただく。
「なんか、疲れているようだったからね。甘いものが良いんじゃないかと思ってさ。」
ここには鮮魚類や土産物を販売している店が2件入っているが、その内の1件である「舟木商店」の社長だった。
「どこから来たの?」、、などなどと色々話をしている中で「今日はどこに泊るの?」
「熊の湯の横のキャンプ場です」。。。「あ、そう。じゃあこれ酒のつまみにでもしなさい。」
茹でた北海シマエビを袋に詰めて手渡してくれた。
幻の海老「ブドウえび」の刺身を食べただけで、、「何も買わないのにいいんですか?」
「いいよ、今度来た時でも何か買ってってね」
「晩飯外で食べるなら、鰍(かじか)」も良いよ。
後で、すすめられた通り夕食を食べに行った。少々高めの寿司さんだったが、美味しかった。
知床国立公園羅臼温泉野営場
これが正式名称だ。
キャンプ場の駐車場に到着。
バイクは約10台くらい駐車しているが、どれがライダーのテントなのか?
ライダーの姿はあまり見掛けなかった。
炊事場に近いサイトはほぼテントでいっぱいだったので、サイトの奥の方の草地にテントを張る。
区画されたサイトは平らで良いのだが、地面の土や砂利が露出してテントの底が汚れやすいので、ある意味この方が良かった。
いつものごとく、熊の湯に入浴して後は寝るだけ。
ところが、その内に年配の男女ばかりの登山ツアー客が団体でやって来た。
炊事棟を占領し、そこで宴会をおっぱじめた。
夜中になっても、馬鹿騒ぎは収まらず、酒の酔いとともに一層テンションが高くなる。
大声で歌いだすやら、バカ笑いをするやら。。ひどいもんだ。
誰かが注意したようだが、一向に収まる様子はない。
結局12時近くまで、さんざんバカ騒ぎをし、その辺を散らかしたまま去って行った。
いまの私なら間違いなく怒鳴って注意しただろうが、この時は大人しくじっと耐えていた。
登山愛好家と言えば、自然を大切にし、マナーも良い印象があるが、意外にこう言う輩も多いのだ。
だから、日本の名峰富士山もゴミの山として汚名をつけられてしまうのだ。
自然に触れ合いたいから、そこへ行くのなら、何故その自然を失わせてしまうような行為をするのか?
残念な現実だ。
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