2004年7月3日
キャンプ場の朝
この日も朝から良く晴れて、気温もグングンと上がりだした。
今日は、知床峠を越えてカムイワッカ湯の滝へ。
知床峠頂上付近からの羅臼岳
羅臼側から峠の頂上までは、道東を代表するワイディングロード。
ちょっと楽しい急カーブをいくつもクリアし、上に行くにつれて、絶景が広がる。
見とれながら走るばかりで、立ち止まって写真を撮ることすら惜しい気持ちになり、一気に頂上へ。
峠を越えてウトロ方向へ下る。
こちらは、羅臼側と違って、カーブは大きく、地形の傾斜も緩やかだ。
いかにも造山運動によって出来た地形だと、実感する。
知床公園線(R93)からの知床連山
ウトロ側も今日は良く晴れている。
カムイワッカへ続く道の入口
知床五湖手前から右折し10数キロの砂利道を走る。
比較的締まった砂利ダートなので、注意して走ればオンロードバイクでも問題ない。
原生林の中の曲がりくねった道を進む。
マイカーやバスで来た観光客の話を聞くと、途中ヒグマを見かける人がいるようだ。
幸か不幸か、私はいまだかって熊に遭遇した事はない。
毎年、7月までは車両規制がないので、バイクで行く事が出来るが、現在は工事中で通行止めを行ったりしている事もあるので、事前に確認したほうがよさそうだ。
入口の駐車場に到着し、バックバンド付きのサンダルに履き換え、貸しわらじのおっさんを無視して川を上る。
左写真の滝がおそらく「一の滝」だろう。
知床硫黄山から湧き出る温泉水が流れ込んでいるが、このあたりではまだちょっとぬるい。
さらに、上流を目指す。
足元に注意しながら、川に沿ってひたすら登っていく。
川の中から青空に向かってあちこちから白い湯気が立ち上っている。
カムイワッカ湯の滝
ここが目的地の「四の滝」
時間は9時30分。まだ早いせいか昨年と違って見物客の数が少なかった。
先客はひとりだけ。
三重県松阪市から観光に来ている初老のご夫婦で、道内をマイカーでぐるっと観光中との事。
入浴しているところと、ツーショットの記念写真を撮ってあげた。
「お返しに」と、私が入浴しているところも撮ってもらった。
天然の大きくて豪快な温泉を一人占めできて、気分は上々。
ご夫婦はデジカメの電池が切れてしまったとの事で、撮影が出来ない。
名刺をもらい、後日自宅に帰ってから私が撮影した知床の写真を送ってあげた。
さらに数日後、松阪市から荷物が届く。
「もしや、松坂牛のステーキか!」
宅配便から荷物を受け取ってみると意外に軽い。。中を開けてみると上品な餅菓子とお礼の手紙が入っていた。
ご丁寧な気づかいに感謝し、ありがたく頂戴する。
岩尾別からのオホーツク海
人生2度目のカムイワッカの湯の滝を堪能し、知床大橋を見物後、知床五湖を散策し、さらに岩尾別温泉に立ち寄って羅臼方面へ引き返す。
海も青くてきれいだ。
知床峠からの国後島
復路は峠途中で停車し、海の向こうの国後島を撮影。
峠を下り、一旦キャンプ場へ引き返してちょっと休憩。
天気予報をチェックしてみると、明日はあまり天気が良くないようだ。
「早めに移動するか。」と、考えている内に、つい居眠りをしてしまった。
前日、丸一日走っていた疲れが一気にでたのだろう。時々目は覚めるが起きる事が出来ず、また眠りに入ってしまう。
2時間以上は寝ていたはずだ。
起き上がってすぐ撤収を始め荷物をバイクに積み、前日チェックしておいた中標津のキャンプ場へ向けて出発。
中標津町緑ヶ丘森林公園キャンプ場
ここはサイト内にバイクを乗入れする事も可能で便利だ。
サイトは平坦で寝やすいし、食糧の買い出しも近く、空港のそばにも拘わらず意外に静かなので悪くないとは思う。
ただ、道外ライダーからすれば場所としては中途半端なのか、残念ながらバイクは私一人だった。
7月初旬なので利用者も少ないが、近くの中学生だろうか、大人も引率して、キャンプをしている。
夜はキャンプファイヤーで盛り上がっていた。
私は、快晴の知床を制覇できた満足感を味わいながら、のんびりと夜を過ごす。
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