2012年7月14日
早朝4時。テントから起き出して辺りを見回すと、昨日とは違ってやや霧のかかった曇り空だった。
アゼチの岬から
ゆうべ、管理人のUさんが「明日は昆布漁があるかもしれない」と言っていたので、キャンプ場とは反対側にある「アゼチの岬」に行ってみる事にした。
昆布漁最盛期の晴天の日には、自分の漁場に向かって一斉に出漁する漁船の様子が見られる。
どの船もエンジン全開で、さながらボートレースを見てるかのようだそうだ。 (参考:浜中観光協会)
生憎曇り空だが、「もしかしたら」と淡い期待を寄せつつ1時間待ってみたが、残念ながらこの日は漁はおこなわれなかった。
キャンプ場に戻って撤収をはじめていると、昨夜ランタンを貸してあげた若い夫婦の夫の方が、ランタンとそのお礼の気持ちでおつまみを持ってきた。
夫もライダーで、以前バイクで北海道をツーリングしたことがあるそうだ。
「絶対にいつかまたバイクで来ようと思います」と言っていた。
さらに、荷造りを続けていると、2人で札幌から来ているライダーが話しかけてきた。
25年も毎年2人でツーリングを続けているそうだ。
北海道中の道と言う道、キャンプ場と言うキャンプ場を殆ど周って来たそうだ。
私よりも数段上のベテランライダーだ。
スワン44ねむろ
浜中町からR44に出て、一路根室方向へ。
天気もスッキリしないから納沙布岬までは行くつもりはなかった。
ただ、全部を制覇するつもりもない「スタンプラリー」で、スタンプを押すだけが目的。
前回も同じ感想なのだが、曇り空の下の風連湖を眺めてもイマイチだ。
ちょっと小腹がすいたので、道の駅の外で売っていた「うにまんじゅう」を興味本位から買ってみた。
煮て味付けした昆布とわずかにウニが入っており、確かにウニの風味はあるのだが、、、味の方は、、う~む。。。。
知床へ
厚床まで戻ってR243を知床へ向けて北上。
途中、道の駅「おだいとう」で休憩
知床方向から来たと思われる、ハーレーの女性ライダーに向こうの様子を尋ねる。
野付に泊ってから来たらしいのだが、「向こうは雲がかかって全然みえないですね。天気は悪いようです」
まあ、しょうがない。
峠の天気は悪くとも、今日の目的は久しぶりに相泊温泉に入る事。とにかく走る。
12時10分 道の駅 知床・らうす 到着
駐車場の一部で何やら地元のイベントが行われており、駐車場がやたら混んでいる。
バイクはまだいいが、自家用車は満車で駐車する事ができずに、あきらめる車が続出していた。
時間的にゆっくり食事をする余裕がないので、道の駅館内の食堂「知床食堂」で知床地鶏親子丼を食べる。
こう言う場所での食事はあまり期待はしていなかったのだが、意外や意外。
ボリュームもあって、味の方も予想以上にうまい!
これは、意外な発見だった。
相泊温泉
羅臼市街地から約20K、R87を知床半島の行き止まりまで走る。
今日の予定、久しぶりに相泊まり温泉に入る
昨年の10月に自家用車で来たのだが、利用期間が9月末までだったのを知らず、あえなく断念してしまった。
おお!懐かしのブルーシートで拵えられた温泉小屋だ!
ここも見物するだけで、訪れる人も多いが、男女別に仕切られて女性も安心して利用できることから、温泉に入っていく人も多い。
この日も、家族連れで入っていく人がいた。
お湯は相変わらず熱めだが、ちゃんと真水の蛇口がついており、羅臼の熊の湯のようにうめるのに遠慮は要らない。
知床峠
相泊で温泉を堪能した後、羅臼市街に戻ってからGSで給油し、知床峠へ。
雲はかかっているが、思っていたほど悪くない。
峠の頂上に近づくにつれ、雲の切れ間が多くなってきた。
峠の頂上に到着。
最初は雲の中だったが、少し休んでいると段々と空が晴れだした。
目の前の羅臼岳もハッキリとその姿を現し出した。
雲が完全にとれるのを待つが、写真の状態が限界だった。
期待していなかっただけに、チョット満足しながらウトロ側へ峠道を降下。
道の駅 うとろ・シリエトクに立ち寄った後、一路網走方面へ。
「今日のキャンプ地はどこにしようか?」考えつつ、R334からR244に入り、斜里を通過する。
小清水の原生花園も寄ろうかどうか迷ったが、ここも天気が悪いと見ても今一つ物足りなさがあるので、これまた通過。
過去に何度か来ている場所は、納得のゆくコンディションでなければどうも立ち寄る気がしない。
「めったに北海道に来られないライダーから言わせば、我儘な話かもしれないな。。」
何て言葉が頭の中をよぎる。
網走までくると、小雨がパラつきだした。
レインジャケットを着ようかどうか迷ったが、天候の回復を期待してそのまま走り続ける。
それにしても、途中よく観光バスが立ち寄る大きな観光みやげ店があったのだが、不景気からなのか2件は確実に閉鎖していた。
女満別湖畔
網走市街からR39に入り、網走湖畔を走る。
網走湖畔の呼人浦キャンプ場にはライダーが入っていた。
「ここにしようか」とも思い、一旦は場内に入ったのだが、ゴミは持ち帰りだし、まだ雨が降っている。
思い止まって、キャンプ場を出て女満別湖畔へ向かう。
女満別湖畔キャンプ場に到着し、受付を済ましテントを張る場所を探しながら場内をウロウロ。
ここも、通路のじゃまさえしなければ車両の乗り入れも可能な場所だ。
しかし、良い場所は全て乗用車に占領されてしまっている。
しかも、利用者はファミリーキャンプ層ばかりで、ライダーは全くいなかった。
「失敗だ!」
あきらめて、駐車場にバイクを置き、出来るだけ静かなところにテントを設営する。
キャンプ場のすぐ横に温泉ホテルがあるが、そこにはゴールドウィングなどの大型バイクが10数台駐車していた。
テントの設営が完了し、町のスーパーで食糧の買い出しをする。
目にとまったのが、「さくら豚ジンギスカン」
大空町女満別で飼育されている国産豚「さくら201」を地元の野菜を使って味付けされた豚肉のジンギスカンだ。
やわらかく上質の豚肉に、しょうゆベースのタレに漬け込まれた味付けジンギスカンだ。
やや甘めだがとても美味しかった。
以前、車で来てここでキャンプをしたことがあったが、その時はライダーも結構利用していたのだが、、、
いまはすっかり、呼人浦とここでは利用者層が分れてしまっているらしい。
「ここも良いところなんだがなあ~。。」
話しかける相手もなく、ひとりビールを飲み、適度な酔いと疲れでぐっすりと朝まで眠る。
つづきは後ほど。。。
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