7月13日出発
毎年恒例の夏の道東ツーリング
この時期は本州の梅雨も明けていないため、気候は非常に不安定だ。週間予報もあまり芳しい状態ではない。
午前5時、室蘭はぐずつき模様の空。不安と楽観の入り混じった気持ちのまま出発。
いつものように、鵡川から平取へ抜け、道の駅樹海ロードひだかで休憩。
山を見るとしっかり雲がかかっている。
荷物にはレインカバー、自分にはレインジャケットでしっかり雨対策を整えて日勝峠越え。
峠の6合目あたりからパラパラと小雨が降りはじめたが、大降りには見舞われないまま8合目くらいにくると、雨もすっかり止み、鹿追に着く頃にはすっかり晴れて気温もぐんぐんと上がり始めた。
これもまた、ワンパターンの道の駅「しかおい」で休憩するが、9時前であったので売店も開いていない。
落としたコーヒーを飲みたかったが、自販機の缶コーヒーで我慢する。
やがて、スタッフの女性たちが開店の準備をはじめた。
以前からいる女性スタッフに、飲みほしたコーヒーの空き缶の処理をお願いすると、快く笑顔で受け取ってくれた。
瓜幕から士幌を横断するR274を通り、士幌町のGSで給油。
スタンドの女性スタッフが気軽に声をかけてくれる。
「今日は取り締まりが厳しいから、気を付けてください。」
どこでやっているかたずねると、詳しく数か所を教えてくれた。
生憎予定のルートではない場所ばかりだったが、その好意に感謝。
道の駅 しほろ
士幌町の道の駅「しほろ」のソフトクリーム(アイスクリーム工房のイチゴみっくすソフト)
チョットルートからはずれて道の駅「しほろ」に立ち寄る。
全権制覇するつもりはないが、一応「スタンプラリー」の手帳を持ってきているので、スタンプを押すのが目的。
それにしても暑い。。。。まだ10時なのに、気温はすでに27度。
たまらず、ソフトクリームにかぶりつく。
快適に走り、足寄へ
道の駅 あしょろ湖
道の駅あしょろ湖
ここもすでに何回となく訪れた場所なので、スタンプを押すだけのために立ち寄った。
さすが足寄。松山千春のほぼ等身大の写真が壁に貼られていた。
安全運転で!
足寄の市街を通過し、螺湾(らわん)に差し掛かったところで、警察に止められてしまった!
「何だ!速度取締ではないな?」
何やらパーキングエリアにたくさんの人が集まっている。
「はー。確か毎年ここでは安全運転の呼びかけをやっていたな。それか。」
「ちょっと、先を急ぐんだけど」と一応拒否したのだが、
「子供たちがやっているので、ご協力お願いします。」
そう言われると、ちょっと弱い。一応子供には優しい。。。
小学生の女の子から交通安全のパンフレットとポケットティッシュの入った袋を渡される。
そのシーンを写真に撮られたが、地元の新聞(十勝新聞?)にでも載るのかな?
「暑いのに大変だねー。御苦労さま」と、声をかけて再度出発する。
阿寒横断道を抜け、弟子屈の「道の駅ましゅう」についた時には、正午になっていた。
あたりをうろついて昼食を食べるところを選ぶのもチョット面倒になったので、道の駅の中にある店で「摩周ポークバーガー」を注文する。
摩周ポークバーガー 1個 500円
味は悪くはなかったのだが、お店の人が・・・
年配の女性と20歳前後の若い女の子と2人いたのだが、
まず年配の女性のほうは、とにかく「何がそんなに面白くないの?」と訊きたいくらい不機嫌そうな態度で、愛想も全くない。
若い女性の方はバーガーが出来あがってお客さんを呼ぶのだが、待っている順番を間違ってしまう。
「私の方が先に注文したんですよ」と言ったら、これまた無愛想に「じゃあ、仕方ないからあんたにあげるよ」と言わんばかりの態度だ。
思わず「気分悪いなー」と大声で言ってしまった。
それでも、全く気にしない態度だ。やれやれ。。。
厚岸町へ
弟子屈町を出て、R391さらに標茶からR14を走り、厚岸町へ向かう。
ここも私のお気に入りのルートだ。(写真は下チャンベツ付近の牧場)
広大な牧場地帯を適度なカーブとアップダウンの道が延々と続く。
さらに、今日は快晴!本当に気持ちが良い。
広大な牧場と言えば、ナイタイ高原をすぐ思い浮かべるが、距離はナイタイよりもはるかにこちらが長い。
ナイタイとはまたちょっと違った楽しさを味わう事が出来る道だ。
道の駅厚岸グルメパークで休憩後、今晩の酒の肴用に厚岸漁組でホッキを買い、厚岸大橋を渡る。
奔渡町のかき直売所によって、自宅に牡蠣を送ってもらう手配をする。(自分はすっかり食べられなくなってしまったが。。。)
あやめヶ原
厚岸町から霧多布間を海岸に沿って走るR123、別海厚岸線を霧多布方向へ。
海岸に沿っているのだが、実際はほとんどがひたすら海の見えない樹海の中を通るコーナーの多い道だ。
途中、「あやめヶ原」に立ち寄ってみる。
あやめヶ原入口
ここも2009年の7月に一度来た事があるが、撮り溜めたデジカメのデータを全て破損させてしまい、写真が残っていない。
今回はそのリベンジで立ち寄ったのだが、あやめが見頃の時期としてはちょっと遅いかもしれない。
ピークは過ぎていたが、まだあちこちで咲いていた。
園内には馬が放牧されており、人が通る道には木の柵が設えて、さらに馬が出ないように錠がかかるようになっている。
あやめヶ原から見る大黒島
2009年に来た時は濃い霧の中だったので、周囲の景色はもちろん、島が見えるなんて全く知らなかった。
大黒島は海鳥の繁殖地だそうだ。
やあ!こんにちは。
相変わらずキタキツネは人を怖がらない。エサでもくれるかとずっとそばでこちらを見ていた。
琵琶瀬
別海厚岸線も中間あたりから海が見える開けた道になる。
霧多布湿原を一望に見渡せるスポットのひとつが「琵琶瀬(びわせ)」だ。
展望台もあるのだが、景色だけ撮るよりもこんな1枚もいいかな。
ここも数回通っているが、こんな天気にあたったのは初めてだ。(天気予報では曇りまたは小雨だった)
きりたっぷ岬
15時50分 本日のキャンプ予定地、きりたっぷ岬キャンプ場に無事到着。
出発前の天気予報では、曇りまたは小雨の予報だったので、延々530キロ近く走って来た疲れた体でテントも張りたくないので、最初からバンガローを予約しておいたのだが。。。。
この地ではめったに見る事が出来ないくらいの快晴だ!(去年の8月も快晴だったが)
管理人のUさんと、しばらく世間話をする。おすすめの店を訪ねるが、彼は町の職員として公平な立場でなくてはならないため、特定の店をおすすめすることは出来ない。
ただ、Uさんが家族等と良く行くところは「ひらの」と言う寿司やさんだそうだ。
寿司のひらの
私もネットでここはチェックして名前は知っていたので、その店で夕飯を済ますことにした。
寿司のひらのの海鮮ちらし 1,580円
ネタも新鮮でおいしかった!
小松牧場の小松牛乳
夕食後、「霧多布温泉ゆうゆ」で汗を流す。
キャンプ場でもらった浜中町の観光パンフレットを温泉の受付に差し出すと牛乳がもらえる(もちろん期間限定)
浜中町でしか販売されていない地元の牧場(小松牧場)のおいしい牛乳。今回はコーヒー牛乳をチョイス。
風呂上がりに最高!
霧多布岬灯台
キャンプ場に戻り、のんびり海を眺めながら厚岸漁組で買ってきたほっき貝をバター焼きにしてビールを飲む。
うまいなー!。
それにしても、ライダーが少ない。私の他は札幌ナンバーの2台と、横浜ナンバーのBMWだけだった。
この時期2~3カ月は滞在しているNさんは今年は来ていないそうだ。
ここの常連、かもめのゴンタがそばまでやってきて、おこぼれを期待している。
ほっき貝の内臓を放ってやると、すかさず飛んできて食べていた。
旅は情け
食器類を洗うために炊事棟に行くと、若い夫婦が食事をしていた。
「スミマセン。ここで食事させてもらってます。」
「気にしなくていいよ。私もここが空いている時は、良くやるよ。」
東京から来ており、室蘭の親戚に泊った後、道内をレンタカーで旅行中との事だ。
話を聞いてみると、バンガローを利用しているのだが、ランタンが壊れてしまったため灯りが無くなって、バンガローの中は真っ暗だそうだ。
暗闇の中で心細い事もあって、炊事場の灯りを頼りに食事をしていたのだ。
LEDのランタンを2つ持ってきていたので、その1つを朝まで貸してあげた。
「まっ暗闇の中じゃ着替えも満足にできないものな。」
困った時はお互い助け合うのがツーリング
バンガローに戻り、波の音を聞きながら眠りにつく。
本日の走行:554km
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