2012年7月16日
午前3時。
相も変わらず、やたら早くに目が覚めてしまった。
周囲はまだ闇の中だ。
もう一度、和琴温泉露天風呂に入浴。
年配の女性が入って来た。
愛犬と一緒に旅をつづけているそうだ。
昨年は、ボランティアで震災に遭った東北に行ってきたそうだが、報道では伝えられていない、様々な現地の惨状など、色々なお話を聞かせていただいた。
ここにも、ZZR1100が。しかも私のと同カラー、同年式だ。
全てノーマル仕様だが、私と違ってキズも無く、キレイに乗っている。
バイク転倒
今日から道東一帯は雨が降るようだ。
雨じゃあいてもしょうがないので、雨の降らない富良野を今日の目的地に決定。
サイドスタンドで傾いた状態では、荷物のバランスが取りにくいので、メインスタンドを立てても埋まらなそうな場所を探し地面の状態を確認する。
スタンドがちょっとでも地面に埋まってしまうと、その後が大変だ。
「ここなら大丈夫だろう」 、慎重に場所を選んで荷物を積載。
積載を完了し、さあ出発! と、思って下を見ると。
スタンドの右側だけ、3~4cm程地面に埋もれてしまっている。
「しまった!このままではやばい。。」
たった数センチ埋もれても荷物満載のバイクは、前に押し出してスタンドをリリースし、タイヤで着地させることは簡単に行かない事は過去の経験から知っている。
バイクの右側に立ち、砂利を入れて、何とか穴を埋めようとする。
と、その時バランスを崩し車体が左に傾き始めた。
自分の反対側に倒れ始めたバイクを立て直すことはまず不可能だ。
そのまま、ガシャン!
「やっちまった」
己の注意の足りなさを悔みながら、起こそうとしていたら、隣でテントを張っていた家族の男性2人が手伝ってくれた。
被害は、
カウルの擦り傷10数か所、
左ウィンカーレンズ破損
そして、クラッチレバー変形。ぐんにゃり曲がってしまった。
・・・・でも、折れなくて良かった。
春にお金をかけてカウルの全補修を行ったばかりなのに、、、またまた、やってしまった。
板金屋さんが、「もう次回の補修は厳しくなるね」と言われていたし、
「まあ、いいか。。。。」何か気持ちが吹っ切れて、心のダメージもあまりなかった。
クラッチレバー、、、意外に握りやすかったりして(笑)。
後日、レンズ交換し、カウルの傷は板金屋さんに調合して貰ってあった塗料を使いある程度目立たない様に補修(筆とコンパウンドで)
クラッチレバーも知り合いの助言を参考に、ほぼ元通りに整形した。
双岳台
午前7時、気を取り直して、富良野へ向けて出発。
阿寒 双岳台からの雄阿寒岳 (ちょっと暗い)
R241阿寒横断道路の双岳台に着くと、1台のバイクが駐車していたので、自分も立ち寄り雄阿寒岳の写真を撮る。
駐車していたバイクは1400GTR。ライダーは60代の紳士だった。
これから釧路方面へ向かう途中だそうだ。
釧路へ南下するR240とR241の分岐点までの僅かな距離を一緒に走った。
ミラー越しに、後ろをついてくる1400GTRを見るが、相当走りなれているベテランであるのが一目でわかる。
上富良野
鹿追を通過し、新得町から狩勝峠を越えて富良野へ。
峠を下り南富良野に入ると急激に気温が上昇しだした。
富良野は何度も来ているので、どこにもよらず上富良野の日の出公園キャンプ場へ一直線に進む。
今回は、観光というより単に骨休め程度で上富良野でキャンプだ。
11時30分 日の出公園キャンプ場到着
早々にテントを設営して、一休み。
いつものように、管理棟の女性スタッフ2人(Kさんと、Eさん)をお話をさせてもらう。
今日はガランとしているが、ここも昨日はテントを張る場所もないくらい利用者でビッシリだったそうだ。
正午を少し回ったところだが、市街に行って食べるのも面倒になっていた。
たまたま管理棟の前に軽自動車でたこ焼きの露店が出ていたので、チーズたこ焼きなるものを1パック購入。
大阪出身の若い男性。奥さんが富良野出身という事で、富良野に移住したこ焼き屋さんを始めたそうだ。
いつもは、キャンプ場の反対側の公園に店を出しているが今回は試しにこちらで営業をしていた。
管理棟でカップラーメンを買って、たこ焼き合わせてロビーで昼食。
美瑛 四季彩の丘
いくら骨休めでゆっくりと言っても、まだ1時過ぎ。
時間を持て余してしまうし、テントで寝ているには暑すぎる気温(29度)
フラッと。美瑛まで行ってみる事にした。
さすが富良野・・美瑛。。。。。ライダーが多く集まっている。
晴天の下の美瑛も大体のところは何度か行っている。
大した目的も無い中、観光客のどっと訪れるスポット、「四季彩の丘」へ。
ここもやたら暑い。。。。30度は間違いなく超えている。
取りあえず、色とりどりに咲いている花を眺めつつ写真でも撮る。
ルピナスかー。
そう言えば、R273 糠平温泉郷と三国峠の間に野生化したルピナスの群生地があったな。。。
いつも見かけて素通りするだけで、停まって写真を撮った事はないが。。
やたら暑くてのども渇いたので、富良野メロンのカットを1個(250円)買って食べる。
冷たくて美味しい!
メロンと言えば夕張メロンが代表的だが、富良野のメロンもかなりうまいと思う。
日の出公園
晴れてはいるが、やや雲の多い空と暑さで美瑛散策もやめて、富良野方面に引き返す。
この辺の温泉も殆ど入った。
ただ、富良野市のハイランド富良野は場所がちょっと半端なこともあって、これまで利用した事がない。
せっかくだから、今回行ってみようと決心。。
が、美瑛から富良野市までの道はやたら混んでいる。
この暑さの中のノロノロ運転は厳しい。
ついに、断念してキャンプ場に引き返すことにした。
ああ、無駄に時間を労費してしまったな。
上富良野市街で食糧の買い出しを済ませ、午後4時30分 キャンプ場に戻って来た。
出かける時よりもバイクが増えている。
おお! 神戸の女性ライダーの赤いバリオスだ。
今年もやはり上陸していたか。
サイトを見ると、定番の位置(ひな壇サイトの奥)にいつものようにブルーシートのタープを張って陣取っている。
ライダーと談笑
街のスーパーで牛肉を買って来たのだが、一人で炭をおこすのも面倒になってきた。
いつものバーベキュー棟で、フライパンを使って野菜と一緒にちまちまと焼きながらビールを飲む。
サイトにライダーはいるが、「どうせここにはライダーが集まってこないだろうな・・・。」と半分あきらめて一人で食事をしていたところだった。
ドラッグスターの60代のライダーがやって来た。
彼は大坂のある大手の電力会社を早期退職された方で、何度も北海道上陸しているベテランライダーだ。
道内事情も詳しく、面白おかしくたくさんのツーリングのエピソードを語ってくれた。
話を聞いていると、さすが大坂のおっちゃんだ!
やたら金銭感覚も細かい。ツーリングの話の中でもそうだが、スーパーでの買い物も1円2円単位の差も妥協しない(笑)。
さらにもう一人のライダーがやってきた。
「何かいい情報があったら教えてください」
と言っても、彼もやはりベテラン!
そんな彼に伝えられるほど、有益な情報も持ち合わせていない。。。
隣のバーベキューの炉には、札幌から来ている若い男の子2名と女の子1人のチャリダーが焼き肉の準備を始めている。
勝手が良く解らないらしく、こちらには色々とアドバイスをしてあげる。
久しぶりにライダーとゆっくり談笑ができて、ちょっと満足しながら就寝。
つづく。
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