中古のジェベル250XCを購入した時の走行距離は6,039km。
あれから約10ヶ月した現在の走行距離が11,938km。
5,900km走った事になり、リアタイヤの摩耗も限界に達した。
ZZRの時はさすがに自身での交換は無理なので、バイクショップに全て任せていたが、ZZRと比べるとぐっと軽量・小型で構造もシンプルなオフロード車。
ジェベルのメンテナンスくらいは、自分で大抵の事が出来るようになりたい。そんな思いからタイヤ交換に挑戦することにした。
タイヤ交換の経験と言えば、子供の頃に自転車のタイヤ交換やパンク修理をした位のものだ。
色々と調べても、さすがに自転車と比べると難しいし、特にリアタイヤはハードのようだ。
工具の準備
まずタイヤ交換するにもろくな工具を持っていないので、まず交換に必要なものを調べて取りそろえるところから始めた。
左から、ビートワックス、リムガード、タイヤレバー2本、エアプーラー、タイヤバルブ装着ツール。
タイヤレバーはあと1本あったほうが作業が楽になるとの事だが、それは知り合いから借りる事にした。
タイヤを外して作業する時にリムやスプロケット類を傷つけないように、四角い木製の枠を自作した。
油圧式のバイクスタンドも買ってあるので、準備は整った。
新品タイヤ
今回交換するタイヤは最初と同じダンロップのD605。
林道も少しは走るが、メインはロングツーリングなのでオンオフ兼用タイヤが自分にとってはベスト。
車体からの取り外し
センターシャフトをはずず前に、チェーン針具合の調整目盛の位置を確認しておく。
ちょっと伸び気味になっているので、取り付けるときは1目盛あげておくことにしよう。
ボルトは24ミリだったが、あいにく持っているメガネレンチのサイズは22ミリまでしかなかった!
あまり使いたくなかったが、仕方がないので車載工具の薄っぺらなレンチを使用する。
アームが短い上に、ボルトが硬くって全然回らない。
それももっともだ。簡単に緩むようじゃ危なくって走っていられない。
たまたま持っていたアルミのパイプにアームを差し込んで、これで何とか回った。
次回の交換までには買っておこう。
軽く緩めたところで、今後のために購入した油圧リフター。
油圧が入っていないと、バイクを降ろす時、一気に落ちてきて危険なのだ。
エンジン下のフレーム部分に合わせていれるが、、、最低高が若干高くでリフターのトップがフレームに引っかかってしまう。
サイドスタンドの反対側(右側)からバイクを少し傾けて何とか差し込み車体をリフトアップ。
もう少し低く沈む構造だったら良かったのに。
ナットを完全に緩め、センターボルトを引きぬく。
チェーンからスプロケットを外して、取り外し完了
エアーバルブから空気を抜く。
ビート落としに悪戦苦闘
さあて、ここからが本番!
事前にネットで調べていたように、足で踏みつけるだけでビートが落ちるか?
体重を載せて踏みつけてはみたが、期待とは裏腹に全く落ちない。
何度も何度も踏みつけてみるが、全く落ちる気配がない。
タイヤレバーをビート近くまで深く、差し込んで拡げ。抵抗を少なくさせるために石鹸水を吹き付けてみる。
これを繰り返しながらリムを一周させてみた。
その後、もう一度踏みつける。今度は上手くビートが落ちたようだ。
一箇所落ちてしまえば、あとはもろいものだ。簡単に全周のビートが落ちた。
タイヤを外す時にゴムの抵抗を少なくするために、石鹸水は使おうと準備していたが、こう言う場合にも良いな。
リムからの取り外し
次は、タイヤをリムから外す作業
リムを傷つけないようにリムガードを挟み、タイヤレバーでを差し込みめくり上げる。
一箇所はずれたら、少し間隔を開けて、タイヤレバーを差し込みさらにめくり上げる。
さらにもう一箇所。。。と言った要領でやるのだが、これがまた思ったようには上手くいかない。
一応レバーは3本用意していたが、2本で持ちあげた隙間にもう1本いれてはずれた部分を保持しようとするが、すぐ元に戻ってしまってやり直しを強いられる。
おそらく、要領が悪いのだとは思うが・・・。
それに、リムガードも中々使いづらい。
勿論、使った方がリムを傷つけないし良いのだが。
タイヤが外れたところからガードを外し、次の位置に差し込む訳だが、これまた外しづらい上に、次の位置でもきつくて取り付けづらい。
しまいにはガードを入れないでタイヤレバーを差し込む事数回。
これも注意してやれば、リムも傷つけないで出来るようだ。
これもまたコツを覚えなければならないところだ。
タイヤレバーに関しても、今回自分で購入した形のものの方が使いやすい事が分かった。
それにしても、、、熟達したプロはレバーも使わず手だけでタイヤの外し&組み込みをやれるそうだが、一体どんな手をしているんだ?
悪戦苦闘の末、何とかタイヤの片側がはずれた。
チューブを引き抜いてみると、思ったよりエアーが残っている。
これが原因で余計にビートが落ちにくくなっていたのかも知れないな。
バルブのムシを抜いて完全にエアーを無くす。
続いて、タイヤの反対側をリムからはずす。
これもタイヤレバーを使って、ぐいっと手前側に持ってくる。
最初の片側をはずすよりは楽に抜ける。ある程度抜けたら、後は手の力だけで完全にリムから離すことが出来た。
リムのビート回りの汚れを拭き、落ちにく部分はサンドペーパーで軽くこする。
そう言えば、ビートストッパーなるものが付いていて、リムの穴からポチっと出ているのもあるようなのだが、それらしい物は付いていたが、それがビートを保持するような構造にはなっていなかったが、違うのかな?
新品タイヤの組み込み作業
ビート部分に用意したビートワックスを塗りこんでいく。
はずす時は石鹸水を使用したが、組み込む時もゴムの抵抗が大きい。
石鹸水だとすぐ乾いてしまうため、何度も吹き付けなければならない。
やはり、ビートワックスを買っておいて正解だった!
はずした時の反対の要領で今度はタイヤの片方をリムに組みこむ。
エアーバルブプーラー
タイヤの中でチューブがよじれないように、チューブに少しだけ空気を入れて置いたほうが良いそうだ。
リムのエアーバルブの穴にエアーバルブプーラーの先端を通し、エアーバルブの先に取り付けて、引っ張りリムの穴からバルブを出す。
これも買っておいて正解だった。これ無しでタイヤの隙間からバルブを通すのはかなり面倒だ。高いものではないので買っておいた方がよいだろう。
反対側も組み込む。ワックスの効果だろうか?
レバーを使いながら、足で踏みつけていると意外とすんなり組みあがった。
タイヤが組みあがったところで、スプロケットにチェーンをかけ、ブレーキパッドの間に静かにディクロータを入れながらタイヤを固定し、センターボルトを通す。
チェーンの張りを人目盛あげてしっかり締め付ける。
無事タイヤ交換完了!
初めて経験する作業なので、最初は結構手間取ってしまったが、今回でかなりの自信を得る事が出来た。
フロントタイヤも結構摩耗しているが、あと少しは走れそうだ。
本当は一度に前後とも変えた方がよいのだろうが、ちょっと勿体ないのでもう少しだけ走ってから、フロントも交換するとしよう。
リフターをはじめ多少工具を揃える費用はかかったが、バイク屋さんで前後を取り換えてもらう費用を考えたら、自分で前後やってしまえば、それだけでほぼ同額の費用で済む。
それに、何よりも次回からはタイヤ代だけで済むわけだ。
こんな事が出来るのもオフ車ならでは、と言ったところだろうか?
・・・おっと!ひとつ忘れていた。タイヤバルブ装着ツールだ。結局使わずに作業を終えてしまった。
エアーバルブプーラーだけで用が足りたのだった。まあ、大して高価なものではないので気にはしない。
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