2004年7月4日
天気予報通り、今日は朝から曇り空。
青空の下のツーリングは期待出来そうもないが、テントを撤収し出発する。
R8を南下し、別海町からR243に入り根室方向へ進む。
今日の目標は、最東端の納沙布岬。
9時15分 道の駅「スワン44ねむろ」
道の駅に到着し休憩していると、そこに轟音をたてて白い塊が駐車場に入って来た。
巨大なトライクだ。
おまけに、これまた畳3枚ほどの広さのある巨大なトレーラーボックスをけん引している。
トライクはどこの車体なのだろうか?
私はあまり詳しくないのでわからなかったが、エンジンはどう見ても自動車のV8クラスのものを搭載しているようだ。
土浦ナンバーがつけられていて、やはりこれもツーリングなのだろうか?
雨の日は後ろのトレーラーボックスの中で、棺の中のミイラのようになって寝ているのだろうか?
まさかね。
R44を最東端の納沙布岬目指して走る。
牧草を満載した大型トラックが先頭を走る。
牧草を満載した上にはシートも掛けられておらず、風圧で後続の私にめがけて雨のように牧草が飛んでくる。
草の露で湿った破片がバラバラとヘルメットと言わず、バイクの車体と言わずこべり付いてくる。
「いい加減にしろよなー。シートくらいかけて走れよ」全く迷惑な話だ。
悪い事に道は見通しの良くない一車線。追い越そうにも追い越せない状況にじっと耐え続ける。
やっと追い越し可能な場所に来て、一気に抜く。追い越しざまに怒りの態度で拳を上げるが、トラックの運転手は全く意に介した様子はない。
9時55分 納沙布岬に到着
根室半島に入ってから、気温が一気に下がり10度前後しかない。
スズキ食堂の店員さんが、盛んに呼び込みをしている。
特に珍しいわけではないが、体が冷えていたのでカニ汁を注文して食べる。
ここは、生サンマ丼が名物らしいが、私は光ものの刺身はイマイチ得意ではないのでやめておいた。
前年の2003年4月18日にロシア船が座礁して、岬の先端に引っ掛かった状態になっていた。
引き上げや解体にはかなり費用はかかるのためだろう。その後何年たっても撤去される事はなかった。
何て無責任なことか。
せっかくの観光地も他国のせいで汚され、台無しになっていた。
岬の先端から歯舞諸島は目の前。
一番近くにある水晶島までは、わずか7kmの近さだ。
岬からはロシアの監視塔やレーダーなどが見る事が出来た。
あそこが日本の領土となり、還ってくる日はくるのだろうか?
根室半島の周囲も天気が良ければきれいで快適なルートを楽しめるのだろうが、生憎の天気。
道を引き返し、浜中へ向かう。
途中琵琶瀬展望台から霧多布湿原を眺めるが、曇り空でイマイチの景観なので、写真の掲載は割愛する。
海岸線の樹海の中を走るR123を通り、厚岸に到着。
途中で牡蠣の直売所を発見したので、自宅に生牡蠣を直送してもらう。
道の駅厚岸グルメパーク
13時10分 厚岸グルメパーク(コンキリエ)に到着。
コンキリエとはイタリア語で貝の形をした食べ物だそうだ。
建物の形は牡蠣をモチーフにしている。
厚岸夏まつり
道の駅で休憩していると、そこへ何やらおかしな一団が入って来た。
獅子舞の格好をした2人がおかめとひょとこの面をつけた人に先導され、激しい身振りで踊っている。
トラックには笛や太鼓の囃子が乗っており、これまたやたら賑やかな囃子を鳴らし続けている。
音声はないが動画を撮ったのでちょっと披露しよう。
この祭りは200年続く厚岸の伝統行事らしいが、現在のような獅子舞が踊られるようになったのは明治時代に入ってからだそうだ。
言葉は悪いが「馬鹿ばやし」とよばれるお囃子に合わせて踊り狂う様子は、初めてみる私にとってはすごくインパクトが強かった。
厚岸からR44を走り、釧路市手前からR391を北上
釧路に近づくと晴れて、気温も上がって暑いくらいだ。
途中細岡展望台から釧路湿原を眺める。
さらに、北上し標茶町から弟子屈町へ向かう。
屈斜路湖畔砂湯キャンプ場に到着。
砂湯パーキングを挟んで湖畔の左右にサイトが造成されている。
ファミリー層も多く、子供たちの声が少々気になるがそれ以外はまずまずの環境だ。
ただし、この時だけだったが鹿の糞があちこちに落ちていたのは、ちょっといただけなかったが。。。
夕陽が湖面を照らしキラキラと輝いていた。
コメントする