2004年7月6日
夕べ夜半から雨が降り出し、今朝になってもまだ小雨模様だ。
前日までの披露もかなり溜まっていたので、こんな日はたっぷりと寝て体調を整えるのにいい機会だと思う。
昼近くになって雨もやみ、夕べ知り合ったライダー達と挨拶を交わす。みなのんびりと過ごしている。
テントの前でぼんやりとしていると、初老の男性がキャンプサイトをうろうろと歩き回っていた。
その内、私の前にやってきて話しかける。どうやら定年退職をして暇を持て余している、近所のおじさんらしい。
私のテントの上に貼っている、手製のタープが珍しいらしく、痛く興味を持ってあれこれとたずねられ、その内世間話を始める。
「もうそろそろ、その辺を走ってこようか」と思っている時に、思わぬ足止めを食ってしまった。
30分以上も話し込んで行き、ようやく消えてくれた。
石川県のライダーに「たかがタープで」と苦笑されてしまった。
吹上露天の湯
13時、キャンプ場からまっすぐ十勝岳温泉へ登る。
無料の露天風呂、吹上露天の湯で温泉入浴。
ここは、ご存知ドラマ「北の国から」で宮沢リエと田中邦衛が入った場所だ。
ドラマでは入浴剤を入れてお湯を白くしていたが、実際は無色透明の湯だ。
温泉情報についてはこちら
若いカップルも入って来た。
かんのファーム
R966を吹上温泉から白金温泉へ抜け、白樺街道を通り一気に美瑛市街へ出る。
色々と美瑛の丘めぐりもしたいところだが、天気も良くないのでやめておいた。
R237を上富良野に戻る途中、美馬牛のかんのファームにチラッと立ち寄ることにした。
早咲き品種のラベンダーは満開になっているほかは花畑に賑やかさはない。
観光客もまばらだった。
ジェットコースターの道
美馬牛と上富良野の境界あたりから南西に延びる一本道
アップダウンを繰り返し、山の中に消えていく。
道外ライダーが富良野エリアに来ると、必ずと言っていい程訪れるスポットだ。
しかし、否定するわけではないが、何故ここだけ注目を浴びるのか良くわからない。
似たような道は他にも何本もあるのだが・・・・?
しかし、こんなアングルから見たらどうだ。
よりアップダウンの感じが出ていて、確かにジェットコースターのレールのようだ。
付け加えて言えば、この国道側からの眺めばかりではなく、反対側(山側)からの眺めもちょっと面白い。
美瑛めぐりはこの辺にして、キャンプ場へ戻り、近くのスーパーに歩いて買い出しに行く。
またもや宴会
石川県のライダーが帰って来た、どっと疲れたようでバイクを停めるや否や地面に大の字になった。
どうやら旭岳まで行って来たらしい。
フラヌイ温泉で風呂に入った後、昨夜のメンバーとバーベキューハウスで再度夕食を一緒に食べる。
ホライゾンのMさんは酔うとやたらと鼻をつまみながら話す癖がある。
北海道には毎年、春夏秋と3回位来るらしく、美瑛周辺の道にしても道内のキャンプ場にしても、ずいぶんと詳しい。
キャンプ場では、「美深あいらんど」と利尻島の「沓掛キャンプ場」がお気に入りらしい。
Mさんとは、この後のツーリングで何度も再会することになる。
アルコールも大分まわって、話も一層はずむ。
みんな揃って記念撮影。
みんな笑顔。
当時インターネットも利用していないライダーもいたので、写真をプリントして送ってあげた。
本日もまた飲み過ぎちゃいました。
2004年7月7日
ツーリングの最終日。
室蘭に帰って、現実に戻らなければならない日がやってきた。
6日間も遊びまくって、すっかり仕事の事も忘れてしまっている。
果たして職場復帰ができるだろうか?
会社にはまだ席は残っているだろうか?
いや、まとまった休みを取れない方にとっては、贅沢な心配であり、大変申し訳なく思う。
キャンプ場駐車場に並んだバイク
ここを離れる前に、バイクを撮影。
7月上旬とあって、台数は少ないが、これが7月下旬から8月にかけて、30台~40台のバイクが駐車する。
東京のMさんのホライゾン
かなり古いバイクだが、いつも丁寧に磨き、手入れが行き届いておりピカピカ。
私同様、ここカミフの常連客だ。
ファーム富田
7時、ライダー達と別れの挨拶を交わし、出発。
「気をつけて。また、いつかどこかで・・・・」
これが、我々の別れの挨拶。
けして、いつどこで会うという約束をする訳ではなく、ただ、もしまた北海道のどこかで出会う事があったら、その時はよろしく。
そして、絶対に怪我をする事のないように。そんな思いを込めて。。。。
富良野を離れる前に、ちょっと中富良野のファーム富田に立ち寄る。
ここも、花の咲き方はピークを迎えてはいない。
天才Sどうぶつ園のP君
ラベンダー畑を歩いていると、チンパンジーをつれた一行がいる。
良く見るとTV番組「天才Sどうぶつ園」のP君と調教師のMさんだ。
ここで番組のロケをしているようだ。このころまだ小さいP君がラベンダー畑の間をひとりで歩いているシーンを撮影している。
まだ、幼く途中ですぐに戻ってきてMさんに抱きつく。
10倍ズームのデジカメなのでかなりの距離から写真を撮っていたが、ついに女性のマネジャーさんの目にとまってしまった。
「すみませ~ん。写真の撮影はご遠慮ください」遠くから声をかけられてしまった。
素直にここでやめておく。
後日、この時の放送を視聴した。
P君とブルドックのJ君が、牛におびえながら牧場の道を歩き、さらにラベンダーの道を通り、チーズを買って、(たしか)おじいさんに届ける。
そんな、設定だったはず。
しかし、牧場は上富良野か美瑛にある牧場、ラベンダー畑は中富良野、そして、チーズの店は富良野御料にある「ふらのチーズ工房」である。
移動距離にして40kmはゆうに超えているはずだ。人間様の足でも丸一日かかってしまう。。。。まあ、テレビ番組とはそんなものだ。
無事に自宅に到着して、今回のツーリングは終了。
前半は念願だった快晴の十勝平野、知床峠そして温泉をたっぷり楽しむ事が出来た。
後半の天気はいまひとつだったが、たくさんのライダー達とふれあうことができた。
やっと、納得のゆくツーリングを経験する事が出来、本当にバイクに乗っていて良かった。
2004年7月道東ツーリング終了。移動した距離 1945km。